両側前十字靭帯粘液変性の治療経験
TL;DRAbstract
比較的まれな疾患である膝前十字靭帯(ACL)の粘液変性の両側罹患例を経験した.症例:女性,31歳時左膝過伸展となり左膝痛が出現.左膝伸展時の疼痛が主症状であり,MRIでACLの膨化,高信号化を認めACL粘液変性の診断となった.鏡視下に変性靭帯を一塊に全切除し,ACL再建術を施行した.術後経過は良好であったが,術後約1年経過時,反対側である右脚を踏み外した際に右膝痛出現した.右膝も伸展時痛が主訴であり,MRIで同様にACL粘液変性の所見を認めた.右膝痛は改善せずACL全切除+再建術を施行した.ACL粘液変性の発生機序は不明な点が多いが今症例では両膝共に軽微な受傷機転を認めた.またその治療法には全切除や変性部の部分切除などが挙げられるが部分切除の場合,正常部と変性部を明確に区別する事は困難であり結果的に不安定性が出現することが懸念され,今症例では全切除+再建を選択した.
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比較的まれな疾患である膝前十字靭帯(ACL)の粘液変性の両側罹患例を経験した.症例:女性,31歳時左膝過伸展となり左膝痛が出現.左膝伸展時の疼痛が主症状であり,MRIでACLの膨化,高信号化を認めACL粘液変性の診断となった.鏡視下に変性靭帯を一塊に全切除し,ACL再建術を施行した.術後経過は良好であったが,術後約1年経過時,反対側である右脚を踏み外した際に右膝痛出現した.右膝も伸展時痛が主訴であり,MRIで同様にACL粘液変性の所見を認めた.右膝痛は改善せずACL全切除+再建術を施行した.ACL粘液変性の発生機序は不明な点が多いが今症例では両膝共に軽微な受傷機転を認めた.またその治療法には全切除や変性部の部分切除などが挙げられるが部分切除の場合,正常部と変性部を明確に区別する事は困難であり結果的に不安定性が出現することが懸念され,今症例では全切除+再建を選択した.
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