当院で治療した重症四肢開放骨折の治療経過についての検討
TL;DRAbstract
重症開放骨折の治療における課題を探るために当院で治療したGustilo分類type IIIb, IIIcの四肢長管骨開放骨折の症例11例11肢を対象とした治療経過の調査を行った.骨折部内訳は上肢4例,下肢7例であった.全例受傷日にデブリドマンがなされ,type IIIcの2例では血管外科医と共働で血行再建が行われた.受傷から骨折内固定手術までの日数は4~17日であった.全例とも皮膚軟部組織欠損の治療は形成外科医と共働し植皮術,皮弁術などを用いた創閉鎖が実施された.8例では内固定と創閉鎖が同時手術で実施された.追加手術を要した合併症は3例(27.3%)に認め,すべて感染によるものであった.最終観察時において全例骨癒合を得,上肢骨折の2例では上肢機能は良好であり,下肢骨折の6例では独歩可能であった.重症開放骨折は依然感染率が高い.骨や軟部組織の複合的な損傷に対して時機を逃さず治療し良好な経過を得るためには診療チームの連携強化と治療経験の蓄積が必要である.
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重症開放骨折の治療における課題を探るために当院で治療したGustilo分類type IIIb, IIIcの四肢長管骨開放骨折の症例11例11肢を対象とした治療経過の調査を行った.骨折部内訳は上肢4例,下肢7例であった.全例受傷日にデブリドマンがなされ,type IIIcの2例では血管外科医と共働で血行再建が行われた.受傷から骨折内固定手術までの日数は4~17日であった.全例とも皮膚軟部組織欠損の治療は形成外科医と共働し植皮術,皮弁術などを用いた創閉鎖が実施された.8例では内固定と創閉鎖が同時手術で実施された.追加手術を要した合併症は3例(27.3%)に認め,すべて感染によるものであった.最終観察時において全例骨癒合を得,上肢骨折の2例では上肢機能は良好であり,下肢骨折の6例では独歩可能であった.重症開放骨折は依然感染率が高い.骨や軟部組織の複合的な損傷に対して時機を逃さず治療し良好な経過を得るためには診療チームの連携強化と治療経験の蓄積が必要である.
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